すっぽんは動脈硬化の予防と改善に効く

すっぽんは古代から体に良いことが人々に知られ、中国では漢方薬の原料としても重宝されてきました。さまざまな効果が期待できるすっぽんですが、動脈硬化の予防と改善にいいといわれています。何故でしょうか?

すっぽんの動脈硬化を予防、改善する成分

高カロリー、高脂肪の食品を多く食べ、運動不足やストレスの溜まりやすい現代の生活習慣は動脈硬化を引き起こしやすいといわれています。動脈硬化とは血管内に過酸化脂質などの物質が沈着し、血管が狭くなり血行が悪くなる状態のことです。

動脈硬化は自覚症状がなく、気がつかないうちに進行し、やがては心筋梗塞や脳梗塞につながるリスクがあります。すっぽんには動脈硬化を予防する成分が含まれています。

.血中のコレステロール・脂質を調整する不飽和脂肪酸

すっぽんには脂質として飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸が含まれています。動脈硬化の予防に注目したいのは不飽和脂肪酸です。不飽和脂肪酸には一価不飽和脂肪酸と多価不飽和脂肪酸があり、多価不飽和脂肪酸にはさらにn-3系不飽和脂肪酸とn-6系不飽和脂肪酸があります。

コレステロール値を下げるリノール酸

すっぽんに含まれるn-6系不飽和脂肪酸のひとつのリノール酸は、人の体内では合成できず、食品から摂らなければならない必須脂肪酸です。リノール酸はコレステロール値を下げる働きがあり、動脈硬化の予防と改善に効果的です。ただリノール酸は摂り過ぎると善玉コレステロールをも減らしてしまうので、注意が必要です。

血流を改善するDHA、EPA

青魚で有名なDHA(ドコサヘキサエン酸)、EPA(エイコサペンタエン酸)はn-3系不飽和脂肪酸で、血液中の脂質の濃度を下げ血流を改善する働きがあり、動脈硬化の予防と改善に効果があるとされています。

脂肪酸はバランスよく摂取することにより、動脈硬化の予防につながります。すっぽんは脂肪酸のバランスがとても良く、その効果を効率的に得ることが期待できます。

血管壁の弾力を保つコラーゲン

すっぽんにはコラーゲンが豊富に含まれています。コラーゲンはたんぱく質の一種であり、血管にも存在します。コラーゲンにより血管壁の弾力性が保たれ、血液がスムーズに流れるのを助けます。血管が傷ついた場合には、コラーゲンにより速やかに修復され、血栓を予防し動脈硬化を防ぎます。

すっぽんのサプリメントで動脈硬化を予防しよう

すっぽんは動物性食品であり、動脈硬化の予防には向かないのではと思っている人も少なくありません。しかし実はすっぽんには、悪玉コレステロール値を下げ血行を改善し、血管のしなやかさを保つ成分が豊富に含まれているのです。すっぽんを頻繁に食することは難しいですが、すっぽんのサプリメントなら毎日、手軽に摂取することができます。

食事が高脂肪、高カロリーにかたよっている人、健康診断で悪玉コレステロール値が高い結果が出た人、運動不足で肥満気味の人は動脈硬化予防に一度、すっぽんを利用してみてください。

効果・成分・危険性・相性