意外!すっぽんは肉類なのにアルカリ性食品

すっぽんは精力増強や滋養強壮に良いといわれ、昔から男性を中心に根強い人気がある食品です。しかし近年、コラーゲンがたっぷり含まれ、美容にも良いということから女性の間でも人気が高まっています。少し意外に思えるかもしれませんが、すっぽんはアルカリ性食品でもあるのです。

すっぽんはアルカリ性食品

食品には酸性食品とアルカリ性食品があります。酸性食品は肉や魚、卵などの動物性食品が多く、アルカリ性食品は野菜や果物、海藻、きのこなど、植物性のものが中心です。すっぽんは動物性食品であるにもかかわらず、アルカリ性食品に分類されます。

アルカリ性食品とは、対象となる食品を燃やした灰を水に溶かした液がアルカリ性を示すものをいいます。食品に含まれるカルシウム、ナトリウム、カリウムが灰になるとアルカリ性を示すのです。ちなみに酸性食品は、たんぱく質中のリン酸や硫黄、塩素が燃えることにより酸性を示します。

このように食品が酸性かアルカリ性かは、食品中のミネラルにより判定されます。すっぽんがアルカリ性食品であるということは、すっぽんにはカルシウム、カリウム、ナトリウムのミネラルが豊富に含まれているということを意味します。

アルカリ性食品が良いといわれる理由とは

何故すっぽんなどのアルカリ性食品を食べると体に良いといわれるのでしょうか。

アルカリ性食品には、生活習慣病の改善のために積極的に摂取したい野菜や果物、きのこなどの食品が数多くあり、結果としてアルカリ性食品を食べると体に良いといわれているのです。
酸性食品には肉類や乳製品などの高脂肪、高カロリーのものが多くあります。そのような食品を多く食べ続けると、野菜や果物などのアルカリ性食品が不足し、高血圧や脂質異常症などの生活習慣病にかかる可能性が高まります。また、酸性食品にかたよった食生活を続けていると、酸により骨のカルシウムが流れ出し、骨の健康に悪影響を与えることもあるため、酸性食品を摂り過ぎるのはよくないといわれています。

ちなみに酸性食品ばかりを食べると体が酸性になるとよくいわれますが、人の体は常に体液を中性に近い弱アルカリ性に保つように機能しています。内臓の機能が正常である限り、酸性の食べ物を多く食べても、体内でうまく中和されるのです。中和は尿を通して行われます。酸性食品を多く食べると尿が酸性になり、酸性物質が体外に排出されます。

すっぽんで生活習慣病を予防しよう

アルカリ性食品のすっぽんは、動物性であるにもかかわらず、低カロリーで高タンパク、アミノ酸やコラーゲン、ビタミン、カルシウムなどを豊富に含んでいます。また、すっぽんには不飽和脂肪酸であるリノール酸が含まれており、血液中の悪玉コレステロール値を低下させ、高血圧や動脈硬化を予防し、生活習慣病を防ぐことが期待できるのです。すっぽんは栄養バランスが取れた理想的なアルカリ性食品であるといえるでしょう。

まとめ

近年、食事の欧米型に伴い、酸性食品を多く食べる人が増えています。酸性食品にかたよった食事は、生活習慣病のリスクを高めます。酸性食品を多く食べる人は、野菜などのアルカリ性食品を積極的に食べるようにし、酸性食品とのバランスをうまく整えることが大切です。アルカリ性食品のすっぽんは栄養のバランスが良く、生活習慣病の予防におすすめです。

効果・成分・危険性・相性