滋養強壮にすっぽんがおすすめ

すっぽんといえば、滋養強壮や精力増強のイメージを思いつく人が多いのではないでしょうか。すっぽんは漢方薬の材料として古くから利用されており、人の体に非常に有益な効果をもたらすと考えられてきました。ここではすっぽんと滋養強壮について解説します。

滋養強壮とは栄養を体にしみ込ませ強い体を作ること

近年、栄養剤やサプリメントの広告で、滋養強壮という言葉を耳にする機会があります。滋養強壮とは「栄養を体にしみ込ませ、強い体を作る」という意味です。虚弱体質の人、病後や疲労の蓄積で体が弱っている人が十分な栄養を補給し、弱い部分を補い、体力をつけ、丈夫な体にするために滋養強壮が必要なのです。栄養のある食べ物を毎日食べることにより、強い体質への改善を目指すことが滋養強壮の目的と考えて良いでしょう。

すっぽんに含まれる滋養強壮に効果的な栄養素

すっぽんが滋養強壮に良いといわれる理由は、数多くの栄養素を含んでおり、栄養価の高い食品であるからです。すっぽんに含まれる滋養強壮のための栄養素には以下のものがあります。

アミノ酸

すっぽんの栄養素の中で、滋養強壮に特に注目したいのがアミノ酸です。人の体の筋肉、内臓、皮膚、神経、骨、髪の毛などはたんぱく質でできており、そのたんぱく質の材料になるのが20種類のアミノ酸です。
20種類のアミノ酸の内訳は、人の体内では合成できない必須アミノ酸9種類と、人の体内で合成できる非必須アミノ酸11種類です。すっぽんには必須アミノ酸9種類を含む18種類ものアミノ酸が含まれているのです。

アミノ酸は人が健康で生きていくうえで必要不可欠な物質であり、滋養強壮のために必ず摂取したい栄養素です。

必須アミノ酸はバランス良く摂取することが大切なのですが、すっぽんは9種類すべての必須アミノ酸を含んでおり、アミノ酸を効率的に利用することができるのです。

アミノ酸は疲労回復、筋肉強化、肝機能改善、成長促進、血流改善、免疫力向上、精神安定などの働きがあります。アミノ酸が不足すると免疫力が低下し、感染症にかかりやすくなる、筋力が低下し体力がなくなる、発育が滞る、イライラしやすくなるなど、健康上の問題が出ます。

ビタミン

滋養強壮のための栄養ドリンク剤などに必ず配合されているのがビタミンです。ビタミンは体の調子を整え、健康を維持するのに必要な栄養素です。すっぽんにはビタミンB群、ビタミンA、ビタミンD、ビタミンE、ビタミンC、ビタミンKが含まれています。

数あるビタミンの中でも特に注目したいのが代謝を促進し、疲労を回復するビタミンB群です。すっぽんに含まれるビタミンB群はビタミンB1、ビタミンB2、ナイアシン、ビタミンB6、ビタミンB12、葉酸、パントテン酸で、これらはお互いに助け合って作用し、滋養強壮に効果が期待できます。

ビタミンA、ビタミンE、ビタミンCは抗酸化作用のあるビタミンで、体を衰えさせ、病気にかかりやすくする過剰な活性酸素を除去する作用があり、健康維持には欠かせません。ビタミンD、ビタミンKは健康な骨の維持に働きかけます。

ミネラル

ミネラルは微量で体に作用し、骨や歯など、体を構成する栄養素です。体の機能を整えるためには不可欠なミネラルですが、人の体内では作ることができず、食品から摂取しなければなりません。すっぽんにはカルシウム、マグネシウム、カリウム、リン、鉄、亜鉛、銅、マンガン、ナトリウムの9種類のミネラルが含まれています。

ミネラルが不足すると貧血、骨粗しょう症、免疫力の低下などが起き、健康を害する可能性が高まるのです。すっぽんはミネラルの補給に適した食品であり、滋養強壮の効果が期待できます。

不飽和脂肪酸

すっぽんの脂肪にはα-リノレン酸、DHA、EPAなどの不飽和脂肪酸が豊富に含まれています。不飽和脂肪酸は悪玉コレステロール値を下げ、動脈硬化を予防する働きがあるのです。

近年、日本人の食事が欧米化し、飽和脂肪酸を摂り過ぎる人が増えています。飽和脂肪酸は牛や豚肉の脂肪、バター、ラード、パーム油などに多く含まれています。飽和脂肪酸を摂り過ぎると動脈硬化が進行し、生活習慣病を発症する危険性が高まるのです。

すっぽんには体に良い不飽和脂肪酸が飽和脂肪酸よりも多く含まれており、健康で丈夫な体作りをサポートし、滋養強壮に効果を発揮するでしょう。

すっぽんは便利なサプリメントがおすすめ

栄養が豊富で滋養強壮におすすめのすっぽんですが、毎日、摂取するためにはサプリメントが便利です。カプセルや錠剤、粉末など、さまざまなタイプが販売されているので、自分に合ったものを選びましょう。

なお、健康増進のためには栄養の摂取だけではなく、規則正しい睡眠と適度に体を動かすなど、生活習慣を見直すことも大切であることを覚えておきましょう。

効果・成分・危険性・相性